2021年4月から、建築物省エネ基準の適否の説明義務が施行されます。
建てようとしている住宅の省エネ性能を、書面で建築士が説明しなければならないという事です。
国は地球温暖化対策の一つとして、建物を省エネにして、エネルギー消費を抑えCO2排出量を減らそうという考えから、
高気密高断熱の家を勧めています。
建物の省エネ性能を示す数値 外皮平均熱貫流率 UA値
(天井・壁・窓・床「建物外皮の部位の面積の合計」当たりの指標)は、断熱性能を示します。
省エネルギー基準で大分県は、UA値0.87以下にしなければなりません。
今年の夏お引渡しをした延床面積45坪のS様邸は、UA値0.61でした
(認定低炭素住宅の基準を満たしフラット35S金利Aプランで借り入れをして建築)
この住宅は、国が定める断熱仕様基準の熱抵抗値(R値)を基に、使用する断熱材と施工方法を決め
建物外皮の部位の面積を入力して算出した数値です。
UA値0.61の住宅がどの位の断熱性能なのか? 私も言葉では表せません。
今年の真夏の体験を紹介します
S様邸は完成しておりましたが、入居は外構工事が終わってからされるという事でしたので
8月20日の晴れた日の朝、手直し工事の為に室内へ入りエアコンのスイッチを入れさせて頂きました、
1時間半ほど運転して家全体が涼しくなった頃、作業を終えエアコンを切り退室しました。
その日の夕方、もう一度行く用事ができ建物に入って驚きました。
この猛暑の中、7時間経過後も建物の中は ひんやりしていたのです。
他のお客様からも、以前の家に比べて冷暖房の効きが良いと何度もお聞きしていましたが
実際に体験すると、高気密・高断熱の家の良さを改めて再確認致しました。
全国展開している大手住宅メーカーは高性能な断熱性能を強調しますが、
外皮平均熱貫流率 UA値を下げる為には、断熱材の厚みを増すなどの断熱材費用や手間が増えるため、
建築費も増えます。コストバランス 費用対効果を考えないといけません。
比較的温暖で住みやすい大分県では、
国が定める断熱仕様基準で建てた外皮平均熱貫流率 UA値0.60位で妥当ではないかと思っています。
大進建設(有) 黒谷尚輝
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