8月も終わろうとしています。
皆様、どんな夏を過ごされましたでしょうか?
楽しい思い出が出来ましたでしょうか。
私は夏休みの宿題の丸付けも終わってホッとしています。
未完成の読書感想画が床に転がっていますが・・・
提出は「任意」だそうで・・・見て見ぬふりをしています(^-^;
今年は貴重な機会を頂いて、山口県にある「セルロースファイバー断熱材」を製造している工場見学へ行ってきました。
「セルロースファイバー」は、新聞紙をリサイクルした木材由来の断熱材です。大進建設では天井断熱に採用しています。
「新聞紙」と聞いたときは、始めはなんだか頼りなさを感じてしまいましたが、これが画期的な凄いヤツで・・・!
今回工場見学をして、さらに凄さが分かったのでまとめてみようと思います。
工場に入ってまずビックリしたのが大量の新聞紙!凄い量!!
新聞紙だけ機械に入れていくんだそうです。(チラシは×)
シュレッターにかけているんだと思っていましたが、それだと木質繊維が切断されてしまうんだとか。
様々な太さの繊維を絡み合わせるために、粉砕方法も工夫しているそうです。
だから、出来上がりがふわふわ
ちなみに、製造に必要なエネルギーの消費量も少なく、そういった面でもとってもエコな素材です。
製造ラインを見学した後は、実際に効果と特徴を実践形式で詳しく説明を受けました。
まずは断熱性。
こちらのデコスファイバーはドライ工法と言って、現場でシートを張り、その中に直接吹き込む充填工法で施工していきます。
吹き込む量が少ないと経年で沈んで隙間が出来てしまうし、詰めすぎても効果が十分に発揮されないそうです。
なので、施工技術の有資格者さんが現場に来て直接施工してくれます。
確かな品質と施工技術で、住宅性能表示制度「断熱等性能等級4」に適合しています。
木材の繊維特有の吸放湿特性で調湿効果もあり、結露対策もできます。
「新聞紙が水分を吸ってくれるのは納得。でも、水に濡れてしまったときにべちゃべちゃになってしまうのでは?」
と、思っていた私を見透かしたような実験がありました。
水の入った容器に、セルロースファイバーを軽く丸めたものを入れると・・・
なんと!プカプカ浮きました!
押しても戻ってくるし、かなりの時間この状態でした。
空気中の湿気のように粒子が小さければ吸湿するけど、ある程度体積が大きくなると空気層が水を弾くんだそうです。
「水に強いのは分かったけど、新聞紙って燃えやすいでしょ?もしもの時に危なくないの?」
またしても、そんな私の疑念を見透かした実験。
ガスバーナーで直接炙っていきました!ひー!
難燃性をもたせているそうで、かなり炙っていましたが表面が焦げるだけで中身は無事でした。
「でも、、、新聞紙って、虫が付くよね。」
これも大丈夫。
ホウ酸を添加しているので、防虫・防カビ性をもたせています。
ちなみに、ホウ酸は目の洗浄でも使われるので人間には安心の薬剤です。
その他、吸音性も高く、熊本地震の仮設住宅にも採用されたそうです。
また、仮設住宅の役目を終えた断熱材は、回収されて新しい現場で使用されているそうです。
サティスナブル!
新聞紙生まれの画期的な凄いヤツ!
実際に見て、納得の性能でした(*^_^*)
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